センター試験 広大「第1解答」のみ採用『読売新聞』2011年7月3日付

『読売新聞』2011年7月3日付

センター試験 広大「第1解答」のみ採用

 広島大は2012年度入試から、大学入試センター試験の採点方法を見直すことを決めた。「地理歴史・公民」と「理科」で、2科目受験をした場合、1科目だけ必要な学科では得点が高い方の科目で合否を判定するとしていたが、公平性を確保するため、「第1解答科目」で判定することに改める。 

 来年からは、地歴・公民(計10科目)と理科(6科目)について、出願時に1科目選択か、2科目選択かを申請して受験できるようになる。試験時間は1科目選択の場合は1時間、2科目選択は最初の1時間で1科目を回答する。答案用紙の回収に10分間要し、もう一つの科目を合計して2時間10分が与えられる。 

 地歴・公民、理科の各問題は、それぞれ全科目が載った冊子が配布される。例えば化学1と物理1の2科目選択で受験した場合、物理1を捨て、「本命」の化学1に2時間費やして解答する“不正”が可能と指摘されていた。 

 そこで広島大は、2科目選択の場合、最初の1時間で解答する「第1解答科目」の得点を合否の判定に採用することにした。これまで2科目受験すると、得点の高い方を大学側が採用していた。

 大学側は「受験の公平性を保つため、今回のような措置を取る必要があり仕方ない」としている。

 

 

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