柏・千葉大で開所記念式 植物工場の拠点 高収量など目指す『東京新聞』千葉版2011年6月15日付

『東京新聞』千葉版2011年6月15日付

柏・千葉大で開所記念式 植物工場の拠点 高収量など目指す 

 千葉大の環境健康フィールド科学センター(柏市柏の葉)で十四日、「農林水産省植物工場 千葉大学拠点」の開所記念式が行われた。太陽光型植物工場でトマト、人工光型植物工場でレタスを栽培する。栽培は建物内で行われ、大学や公的研究機関の中では国内最大規模という。

 太陽光型が約一ヘクタール、人工光型は約六百十五平方メートル。栽培しながら、環境に優しい方法で高品質と高収量が得られることを実証し、広く普及させることが目的という。栽培施設のほか、研修や育苗、選果・出荷、廃棄物処理などの関連施設を整備した。

 同拠点では省資源と省エネルギー、環境保全、資源循環、安全・安心に力を入れ、コスト縮減を目指す。その方法として雨水や植物の不要な残り物、夜間電力などを利用したり、無農薬・減農薬の栽培を行う。栽培方法や経過、結果はデータベース化していく。

 斎藤康学長は記者会見で「人材や専門家を育成し、広く世界に広めたい」と語った。 (川田栄)

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