被災者支援の大学祭に善意続々/弘前『陸奥新報』2011年5月5日付

『陸奥新報』2011年5月5日付

被災者支援の大学祭に善意続々/弘前 

 弘前市内6大学による東日本大震災の被災者支援を目的としたチャリティー大学祭が4日、同市土手町の蓬莱広場で開幕した。初日は雨に見舞われたが、「避難生活を余儀なくされ苦しんでいる人と、被災地を応援したくても踏み出せずに悩んでいる人をつなげたい」という学生の思いに賛同した市民らが募金の他、支援物資として送るノートなどの学用品を会場に持ち寄った。大学祭は5日の午前10時半から午後4時まで。

 大学祭は、弘前大学など6大学が連携する学園都市ひろさき高等教育機関コンソーシアム(会長・遠藤正彦弘大学長)の学生委員会(通称・いしてまい)が主催。

 同委員会は震災発生後「自分たちに何かできることはないか」と被災地支援策を検討、その一つとしてチャリティー大学祭を開き、募金や学用品などを集めることにした。

 初日の午前中はあいにくの天気で人が集まらなかったが、午後になると晴れ間ものぞき、市民らが会場に詰め掛け募金に協力する姿が見られた。

 大学祭では学生サークルなどのステージイベントや募金、支援物資集めの他、チャリティーマーケットのブースも設置されている。中には同コンソーシアム企画運営委員会の深作拓郎委員長=弘大生涯学習教育研究センター講師=の地元で、津波で被災した茨城県大洗町の商工会青年部が野菜や水産加工品を販売する姿も。

 大洗町の農産物なども福島第1原発事故による風評被害に遭ったといい、同青年部の佐間田仁副部長は「被災地も頑張っているとアピールするためにこちらに来た」と話した。

 この他、弘前学院大卒業生の菅田正徳さんの実家である岩手県宮古市の「すがた」の元祖いかせんべいも学生らの手で販売されている。すがたは津波で店舗も工場も流されたが、菅田さんが「第二の故郷である弘前の人に食べてもらいたい」と、倉庫にある在庫分を送ったものだ。

 大学祭のテーマは「絆~笑顔の花を咲かせよう~」。テーマの通り、大学祭を開いたことで被災地との絆はつながりつつある。

 同委員会代表の一人、木村佑輝さん=弘前医療福祉大保健学部3年=は「いろんな方との絆を深めて被

災地に届けたい」と決意を新たにした。もう一人の代表の三上いづみさん=弘大人文学部4年=も「被災地の方に思いは届くと思う。あした(5日)も頑張りたい」と力を込めた。

 集まった募金やチャリティーマーケットの収益金(大洗町とすがたの減価分を除く)は日本赤十字社に送り、学用品は岩手県立児童館いわて子どもの森を通じて県内の各地の児童館に届けられる。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com