仏バイオ製薬会社、富山へ 開発拠点、大学との連携も『朝日新聞』富山版2011年4月26日付

『朝日新聞』富山版2011年4月26日付

仏バイオ製薬会社、富山へ 開発拠点、大学との連携も 

 フランスのバイオ製薬会社ビバリス社が日本の開発拠点となる子会社「ビバリス富山ジャパン」を富山市内に設立することが決まり、同社のフランク・グリモ社長が25日、石井隆一知事にあいさつに訪れた。

 2005年に産学官連携で設立した富山市のバイオベンチャー企業エスシーワールドと提携し、抗体医薬やワクチンの開発に取り組む。5月2日に事業を始める予定で、本社を同市高田の富山技術交流ビルに、研究所を富山大杉谷キャンパス内に置き、大学や県内企業と連携して研究する。

 グリモ社長は「抗体薬の市場は大きく、進出を期待している。将来的にアジアの拠点にしたい」と語った。石井知事は県内の医薬品産業の伸長ぶりを説明し、「もっと発展させるためにも大変喜ばしい」と話した。ビバリス社は生命科学分野での製品開発などをするグリモ・グループのバイオ製薬部門として1999年、仏ナント市に設立。09年の売り上げは8憶8千万円で、従業員は105人。

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