法科大学院の入学者数減少『中国新聞』2011年4月14日付

『中国新聞』2011年4月14日付

法科大学院の入学者数減少

 中国地方の法科大学院計4校の2011年度の入学者数は計94人で、開設当初の04年度の約4割に減ったことが13日、分かった。100人を切るのは初めて。各校とも昨年度に続き定員割れした。全国的に志願者数が減る中、新司法試験の合格率が高い大都市圏の大学に流れたことなどが要因とみられる。

 4校は広島、岡山、島根の3国立大と私立の広島修道大(広島市安佐南区)。各校の入学者数は、広島大が前年同数の44人(定員48人)▽岡山大は対前年5減の32人(45人)▽島根大は同1減の10人(20人)▽広島修道大は同15減の8人(30人)。4校合わせた入学者数は04年度の215人から減少傾向で、今春は前年度より21人少なかった。

 司法試験合格率が高い東京や関西圏の大学人気に加え、志願者数の低迷も背景にあるとみられる。4校の今春の志願者数は計368人。1919人だった開設当初の約2割に大幅ダウンした。

 広島修道大の植田博法務研究科長は「地方の目線に立った質の高い法曹の養成を目指しているが、現実は厳しい」と説明。司法試験の合格率向上で挽回につなげたいという。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com