MSN産経ニュース配信記事 2011年3月23日付
授業料減免、入学延長 大学の被災者救済広がる
東日本大震災の被災地出身の大学生や大学入学予定者は、学費の納入などさまざまな問題を抱える。大学側では、入学金、授業料の減免や納入期限を延期したり、新年度の授業開始日を遅らせたりするなどして対応している。
早稲田大では、被災した入学予定者が希望すれば、入学時期を9月から来年4月まで延長できる。来年4月の入学を希望した場合、納めた入学金や授業料はいったん全額返還される。慶応大では、入学予定者の専用電話((電)03・5427・1566)で被災状況などを聴いたうえで相談に乗る。
法政、上智大などでは、自宅建物の被害状況に応じて授業料を減免する支援を実施する。学生寮への優先入寮(お茶の水大)や、被災者への奨学金給付(中央大)などの支援策もある。被災地にある東北大などの大学では、新学期の開始時期を延期している。
早大は「申請が遅くなっても手続きは受け付ける方針。まずは家族や自分の安全を優先してほしい」と呼びかけている。