「就職支援」で大学評価する20代 49.9%『読売新聞』2011年2月2日付

『読売新聞』2011年2月2日付

「就職支援」で大学評価する20代 49.9%

 若年者と中高年者とでは、大学観に大きな隔たりがある――博報堂が昨年9月、首都圏と関西圏で18~69歳の男女を対象に調査、このうち、大学・短大卒または在学者ら2001人の回答を分析したところ、そんな結果が出た。

 それによると、大学を評価する際に重視する点として、20歳代は「進路・就職支援の面倒見がよい」が49.9%、「社会で直接役立つ実学が学生の身につく」が38.9%あったのに対し、50~60歳代では低迷。逆に、「研究力の高い分野がある」は50歳代44.7%、60歳代47.9%に対し、20歳代は33.9%だった。

 また、最近の大学生について「就職活動への意識が強く、本来の勉強が不足」とした50歳代は45.8%、60歳代52.8%にのぼったが、20歳代では27.4%にとどまった。

 50~60歳代がキャンパスで過ごした1960~70年代は、大学がまだ「学問の府」として威信があった時代。今の大学が「就職予備校」に見えてしまうのも、もっともだろう。(石塚公康)

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