◇思い切った手術が必要です ☆ドクター桜井の日本診療☆  ~680号~ 11.01.27

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櫻井充財務副大臣のメールマガジンから抜粋

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☆ドクター桜井の日本診療☆  ~680号~ 11.01.27

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◇思い切った手術が必要です

24日から国会が始まった。きちんとした議論が行われ、国民の皆さんにとって最も良い結果になるように努力していきたいと思う。

日本の再生のためには、大きな組織改革や制度改革を行っていかなければならないと考えている。そのために、今後幾つかのテーマに関して、財務省の主計官や担当省庁の皆さんと議論を行っていくつもりである。

その一つが大学改革である。何故ならば、資源の少ない我が国にとって、この国を再生するには、今の時代を生き抜いていける人材の育成と、世界をリードしていく技術が必要だからである。

現在の国立大学を見ていると、全てが「ミニ東大」を目指しているような気がしている。今後は、全てが「ミニ東大」を目指すのではなく、機能を分化し、各々の大学の役割を決めた上で、その目標を実現できるように体制を構築していく必要があると考えている。例えば、国際的に通用する基礎研究を行う大学もあれば、地域で必要とされている人材を育成するというように、大学の役割を明確にするのである。今回の予算案では、研究開発の内容も重点化したが、その研究開発を行う大学も重点化した方が、はるかに効率的である。

これまでは、国内の大学間でも競争が行われていたが、これからは、戦う相手は国内の大学ではなく海外の大学であり、その体制整備が必要であると考えている。昨年ノーベル賞を受賞された鈴木章先生も根岸英一先生も、絶えず世界を意識して研究する必要があるとおっしゃっていた。

国立大学の関係者に対しては、以前から大学改革の必要性を訴えていたが、彼らもその必要性は十分に認識しており、後は個別の調整という事になるのだろうと思う。とは言うものの、この点が最も難しく、最後は誰かが悪役となり、大学改革を成し遂げなければならないと考えている。

大学改革と並んで、官民が連携して研究を行っていくシステムの確立も急務である。いくら大学で良い研究を行っても、それが民間で有効活用され、商品化につながっていかなければ、基礎研究は基礎研究のためだけになってしまうからである。

さらに、官民連携の研究から生まれた成果を、民間が中心となって新しい商品やシステムを作っていく体制も必要である。いずれにしても、予算措置だけではなく、システム改革も同時に行わなければ、日本の再生はあり得ないと思っている。これから、様々な改革を行っていきたいと考えている。

参議院議員・医師 桜井 充

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