桜島のように気高く… 鹿大生、自ら学生憲章制定『朝日新聞』鹿児島版2010年12月8日付

『朝日新聞』鹿児島版2010年12月8日付

桜島のように気高く… 鹿大生、自ら学生憲章制定
 

 鹿児島大学が学生の行動指針や規範となる学生憲章を定めた。「桜島のように気高く、時には激しさを持ち」とうたう憲章は前文と4項目からなり、文言は学生たちが考えた。大学によると、学生が主体になった学生憲章の制定は国立大で初めてという。

 8月に8学部からの学生代表34人と教職員が四つの班に分かれ、ワークショップで草案を作成。10月から学生らを中心にした作成委員会で検討し、ホームページで募集した意見なども踏まえ、最終案をまとめた。1日に、教職員や学生ら約80人が集まる中、作成委員会の代表4人が憲章を読み上げ、お披露目した。

 代表から憲章を受け取った吉田浩己学長は「大変素晴らしいこと。諸君を誇りに思います。自ら作成したこの憲章を高々と掲げ、力強く実践して欲しい」とあいさつした。

 憲章づくりに加わった水産学部4年の福島英典さん(21)は「前に向かっていく思いをこめ、できるだけ力強い言葉で、言い切るようにした。前例がなく、一からつくっていくのは難しかったが、自信を持って示せるものができた」と話していた。

■鹿児島大学学生憲章

 私たちは、鹿児島大学の学生であることを誇りとし、学ぶことのできる環境に感謝し、桜島のように気高く、時には激しさを持ち、自らを磨き、未来を拓(ひら)いていきます。

 1.私たちは、我が国の変革と近代化を推進した先人達の「進取の精神」を継承し、困難な課題にも果敢に挑戦し、強い意志と柔軟な心を持って自己実現を図ります。

 2.私たちは、幅広い教養を身につけ、高度で専門的な知識・技能を修得し、地球的視野を持って活躍する人間になることを目指します。

 3.私たちは、サークル活動などの課外活動に積極的に参加し、仲間との友情を育み、思いやり深く魅力溢(あふ)れる人間になります。

 4.私たちは、地域社会との関(かか)わりの中で、一人の人間として責任ある行動を心がけ、社会に貢献できるよう全力を尽くします。

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