3段階免許提案へ=教員資質向上で-中教審部会時事通信配信記事 2010年11月30日付

時事通信配信記事 2010年11月30日付

3段階免許提案へ=教員資質向上で-中教審部会

 中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の「教員の資質能力向上特別部会」(部会長・田村哲夫渋谷教育学園理事長)は30日、公立小中高校の教員免許に関する改革案をまとめた。従来の教員免許状を(1)大学卒業者(学士)を対象とする「基礎免許状」(2)大学院修士課程修了者(修士)に付与する「一般免許状」(3)一定の専門性を公的に証明する「専門免許状」-の3段階に改める。いじめといった生徒指導上の課題や科学技術の進展などに対応するため、教員の資質の底上げを図るとともに、より高度な専門職としての教員を養成することが狙い。来月中にも高木義明文科相に提示する。

 改革案によると、基礎免許状は「暫定的な資格」と位置付け、教員を継続する場合には一定期間内に一般免許状の取得を義務付ける。従来、大学卒業段階で取得できた教員免許を事実上、大学院修士課程修了段階に引き上げるものだ。

 一方、専門免許状は、学校経営や情報通信技術(ICT)を活用した教育などについて専門知識を有す現職教員に付与するもので、管理職登用の条件の一つとする方向で検討する。

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