『朝日新聞』2010年11月1日付
大学運営予算の確保、国に要望へ 国立大学協会が決議
全国86の国立大などでつくる国立大学協会(会長=浜田純一・東大総長)は1日、高知市内で総会を開き、2011年度の予算編成で削減のおそれがある運営費交付金などを確保するよう、政府に要望する決議をまとめた。
同交付金は国立大の運営資金の柱だが、金額は減少傾向にある。さらに来年度の予算編成では1兆円超の特別枠を各省庁が競うため、十分な予算額が回ってこない可能性がある。こうした状況に危機感を強め、予算が削減されれば「我が国の高等教育・研究の基盤は根底から崩壊する」「国際的な競争力を失わせ、国力を衰微させていく」などと決議した。