大学院大教員応募400人 運営委「世界が注目」『琉球新報』2010年10月10日付

『琉球新報』2010年10月10日付

大学院大教員応募400人 運営委「世界が注目」

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)学園設立委員会と、沖縄科学技術研究基盤整備機構(シドニー・ブレナー理事長)の第11回運営委員会(ボード・オブ・ガバナーズ)が8、9の両日、恩納村のOISTシーサイドハウスで開かれた。運営委後の記者会見でジョナサン・ドーファン学長予定者が、現時点での教員募集枠23人に対し、生命科学と環境科学、物理学の3分野で国内外から約400人の応募があると明らかにした。生命科学、環境科学については応募を締め切っている。

 会見で、運営委員の有馬朗人、トーステン・ヴィーゼルの両共同議長は「最優秀の学生獲得競争を勝ち抜くため、経済的支援を学生に提供することが不可欠だ」とする声明文を発表した。

 OISTの教員数は50人の予定だが現在、27人がすでに採用されている。

 今後、ドーファン氏が優秀な人材から絞り込むという。

 ドーファン氏は「多くの応募があり喜んでいる。世界中から注目を集めていることを実感している」と強調。

 ヴィーゼル氏は「学部を設けないことで分野ごとの垣根がなくなり、相互作用を生む世界でも初のユニークな試みが研究者を引きつけるのではないか」と述べた。機構職員によると、研究費などの支援も魅力になっているという。設立委員会では、入学金や授業料の支援など奨学金制度にするかどうかも含めて学生への経済支援や、キャンパス内に教員らの居住区を設けることに関し、検討した。

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