京大学長と共産党懇談 「交付金削減は将来に禍根残す」『しんぶん赤旗』2010年10月8日付

『しんぶん赤旗』2010年10月8日付

京大学長と共産党懇談
「交付金削減は将来に禍根残す」

日本共産党京都府委員会は7日、京都市内の京都大学で、大学の危機打開に向けた党の政策を届け、松本紘(ひろし)学長らと懇談しました。井上哲士参院議員が大学の基盤的経費の十分な確保や若手研究者問題の抜本的解決の方策について説明。国による大学の運営費交付金の削減にたいし、松本学長は「(削減が)続くと日本の将来に大きな禍根を残す」と危ぐしました。

懇談には、党京都府委員会から渡辺和俊委員長、寺田茂副委員長が参加。大学側は同大副学長の西阪昇理事が参加しました。

国は、この6年間で運営費交付金を750億円も削減し、来年度予算案では一律1割削減を打ち出しています。井上氏は同問題での国会論戦の様子を紹介。「大学の自主性を尊重し、財政的にも制度的にも安定して教育、研究できるようにすべきだ」と語りました。

松本学長は、若手研究者育成や大学の制度改革、財政運営などについて日々の苦労や努力、今後の展望を語りました。京都大学では学生・院生の授業料減免制度の拡充にも努力する中、大学院などでの奨学金制度についても「研究への貢献を評価した給付型に相当するものを考えないといけない」と述べました。

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