東京農工大、工学研究・MOT融合強化『日刊工業新聞』2010年10月5日付

『日刊工業新聞』2010年10月5日付

東京農工大、工学研究・MOT融合強化

 東京農工大学は2011年4月から技術経営(MOT)の「専門職大学院技術経営研究科リスクマネジメント専攻」を、「大学院工学府産業技術専攻」に変更する。独立大学院ではなく工学系大学院の中に入ることで、産業技術イノベーションに向けた工学研究とMOTの融合が進むと判断した。近年増えている、MOTの後に博士進学する社会人大学院生は、MOT専任教員の指導を受け続けられるメリットがある。MOTの工学系大学院への統合は初めてで、他大学からも注目されそうだ。

 専門職大学院は修士の独立研究科で、東京農工大MOTは05年にスタートした。学内進学を中心とする新卒生3割、社会人7割で、他大学MOTに比べて新卒生が多い。

 新卒生は就職活動で、MOTそのものより工学の専門性を求められがちだ。そのため土曜・夜間のMOT授業だけでなく、昼間に実験など工学研究をすることを推奨してきた。

 

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