5年一貫の博士課程充実を 中教審が大学院教育改善策 共同通信配信記事2010年9月30日付

共同通信配信記事2010年9月30日付

5年一貫の博士課程充実を 中教審が大学院教育改善策

 大学院教育の改善策を検討している中教審の部会は30日、世界レベルの高度な専門性を持った人材を養成しようと、5年一貫による博士養成課程の教育内容充実を求める報告書を大筋で了承した。

 文部科学省の大学院設置基準によると、博士課程の標準年限は5年で、前期2年と後期3年に分ける「区分制」と、5年一貫の「一貫制」が可能。修士課程は博士前期課程と同等に位置付けられる。欧米では多くの大学院が一貫教育で博士を養成しているが、日本は区分制や修士課程を置くことが多く、一貫制のみで養成している大学院は少ない。

 報告書は、博士の養成課程を5年一貫とすることで、進学当初は幅広い分野の知識習得や複数の研究室が経験でき、時間をかけて専門分野を選択できると強調した。

 また、日本では博士前期課程や修士課程を修了して企業へ就職する学生も多いため、博士前期課程などでは、社会で即戦力となるようなカリキュラムが必要とした。

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