文部科学省「元気な日本復活特別枠」要望に関するパブリックコメントについて平成22年10月1日   国立大学法人奈良教育大学長 長 友 恒 人

文部科学省「元気な日本復活特別枠」要望に関するパブリックコメントについて

平成22年10月1日

本学をご支援くださる皆様へ

                           国立大学法人奈良教育大学長

                                      長 友 恒 人

平成23年度国立大学法人運営費交付金の概算要求に関する「パブリックコメント」への参加について(お願い)

 皆様には平素から本学教育に対するご理解、ご支援を賜り、厚く感謝申し上げます。

 既にニュース等でご存じのことと思いますが、来年度の国立大学法人の運営に係る政府の財政支援(運営費交付金)が大幅に削減されようとしております。来年度予算の概算要求は、7月に閣議決定された「概算要求組替え基準」に従い、社会保障費等を除き各省庁の一般歳出を対前年度比で10%削減(「要求枠」)した上で、マニフェストの実現や経済成長、人材育成、国民生活の安定・安全に資する事業は、別途「元気な日本復活特別枠」(「特別枠」)に要望する仕組みとなりました。

 文部科学省は、国立大学法人の運営費交付金について、1)「要求枠」として対前年度560億円減の要求、2)「特別枠」で884億円の要望を行い、全体として、対前年度324億円増の1兆1,909億円の要求・要望を行いました。

 「特別枠」については、各省庁から総額約3兆円の要望が出されましたが、国民に開かれた形で政策の優先順位づけを行う「政策コンテスト:評価会議(仮称)」を実施することによって、「1兆円を相当程度超える額」に減額するとしており、文部科学省「特別枠」の要望も減額されることは確実であり、最悪の場合にはほとんど認められないという状況も予想されます。

 運営費交付金は大学の教育・研究のための経費をはじめ、学生支援のための経費も対象となっています。文部科学省が「特別枠」に要望している10項目のうち下記に掲げる6項目が国立大学法人の運営費交付金に関係する事項であり、学生の授業料免除や経済的支援経費、科学研究費、施設整備経費などが「特別枠」として、政策コンテストの対象となります。

No1901 「安全で質の高い学校施設の整備」(国立大学法人等施設整備)

No1904 「学習者の視点に立った総合的な学び支援及び『新しい公共』の担い手育成プログラム」(授業料減免や学生の経済的支援体制等の充実)

No1905 「『強い人材』育成のための大学の機能強化イニシアティブ」(国立大学の教育研究基盤強化)

No1906 「成長を牽引する若手研究人材の総合育成・支援イニシアティブ」(若手研究者のチャレンジを支援する科研費の改革等)

No1907 「元気な日本復活!2大イノベーション」

No1908 「我が国の強み・特色を活かした日本発「人材・技術」の世界展開

 政策コンテストの前段階として、広く国民からパブリックコメント(意見公募手続き)による意見募集を行い、各省庁から要望されている190項目の要望を数10項目に絞り込み、絞り込んだ項目に限定してヒヤリングが行われる模様です。したがって、「政策コンテスト」の場において、国立大学法人関係の事業の重要性・必要性が高い評価を得るよう全力を挙げて取り組む必要があり、パブリックコメントへの積極的な参加が不可欠であると考えております。

 将来の政治・経済・文化・科学・平和の発展を保証する教育を担う国立大学法人の財政基盤を確立する意味で、皆様の積極的なパブリックコメントへの参加(10月19日まで)をお願いします。パブリックコメントでの意見は、「評価会議(仮称)」における優先順位付けの基礎的資料として利用され、意見の数も重要な資料となります。

 つきましては、文部科学省の要望実現のため、「特別枠」要望事業に関するパブリックコメントに、皆様の多くのご意見・ご要望をお送りくださるよう重ねてお願い申し上げます。

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