法人化の象徴、国立大初のコンビニ 京大ローソン閉店 売り上げ低迷『京都新聞』2010年8月7日付

『京都新聞』2010年8月7日付

法人化の象徴、国立大初のコンビニ
京大ローソン閉店 売り上げ低迷

国立大学構内で初のコンビニエンスストアとして、6年前に京都市左京区の京都大吉田南キャンパスにオープンした「ナチュラルローソンセレクション京都大学店」が、7月末で閉店した。夜間や学休期間の売り上げ低迷による赤字が原因で、京大法人化の象徴の一つが姿を消した。

ローソンは、2004年4月の法人化を機に学生や教職員の利便性を高めようと、同年12月に開設された。京大の環境行動計画にも協力し、08年1月には全国のローソンで初めて、客の要望がなければレジ袋を配布しない取り組みを始めた。

昼休みを中心に弁当などを買い求める学生でにぎわう一方、夜間や講義のない日は客が少なかった。ローソン広報(東京都)は「夏休みなどの長期休暇中は、どうしても売り上げが落ち込む。他の大学のほとんどの店舗は成功しているが、京大は(1、2年生中心の吉田南キャンパスの地下という)場所の影響があったのかもしれない」と話している。

9月以降は、食料品を中心とした京大生協の購買店舗が同じ場所で営業する予定で、京大は「ローソンの営業継続を望んでいただけに残念だ。学生の不便にならないようにしたい」としている。

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