11年度予算:京大学長、会見で「大学運営費交付金を削減すべきでない」『毎日新聞』京都版2010年7月28日付

『毎日新聞』京都版2010年7月28日付

11年度予算:京大学長、会見で「大学運営費交付金を削減すべきでない」

政府が来年度予算の概算要求の基本方針で、社会保障などを除く政策的経費について要求額からの一律削減を検討している問題で、京都大の松本紘学長は27日の記者会見で、「高等教育は国のライフライン。大学の運営費交付金を削減対象にしてはならない」と批判した。

京大の試算によると、仮に年8%の割合で交付金を削減されると、1年で約46億円、3年で約138億円も収入が減少する。削減額をすべて学費で補うとすれば、3年後には学費を現在の約3倍に値上げする必要があるという。

松本学長は「(このままでは)日本の教育は低下の一途をたどる。国全体で議論しなければいけない」と話した。【広瀬登】

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