秋田大に寄付講座 医師不足解消を期待 秋田県『河北新報』2010年07月15日付

『河北新報』2010年07月15日付

秋田大に寄付講座 医師不足解消を期待 秋田県

秋田県は、医師不足が深刻な地域の基幹病院への安定的な医師派遣を目指し、秋田大医学部に県の寄付金で運営する講座を開設した。寄付講座に配置される10人の教員は週2回、各地の病院で診療支援に当たる。

設置されたのは「地域医療連携学講座」。地域医療と大学の連携や人材育成などを研究する。医師の派遣は従来、診療科ごとに病院から要請を受けていたが、講座所属の教員は県と調整し、地域の要望に合わせて派遣される。

講座は2013年度まで。県は国の基金を活用して毎年度1億3000万円、総額5億2000万円を寄付する。寄付金は主に人件費に充てられる。

秋田大は既に学内で教員3人を確保し、残りの人選を進めている。3人は内科2人、耳鼻咽喉(いんこう)科1人。

県庁で先日あった協定締結式で、佐竹敬久知事は「講座開設で医師不足が徐々に解消されることを期待する」とあいさつ。秋田大の吉村昇学長は「安全、安心な医療体制が構築できるようバックアップしていきたい」と述べた。

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