共同通信配信記事2010年7月12日付
国立大の利益が176億円減 09年度、86校4機関
文部科学省は12日、法人化した国立大86校と四つの大学共同利用機関の2009年度決算について、利益総額が前年度より176億円減り、計595億円になったと発表した。このうち経費削減など経営努力による利益は183億円減の199億円。
研究のための外部資金獲得や付属病院収入が増えて経常収益は508億円増加したが、診療器具や薬代などの経費などがかさみ経常費用も841億円増え利益が減った。
43ある付属病院など診療施設の利益総額は前年度より91億円減の295億円だった。
国立大が法人化した04年度から09年度までの第1期中期目標期間の財務状況の推移を見ると、経常収益では競争的資金の増加が目立ち、経常費用では教育経費、研究経費、診療経費が一貫して伸び続けた。