教育方針策定へ 沖縄大学院大ドーファン氏 学長に決定『沖縄タイムス』2010年7月10日付 

『沖縄タイムス』2010年7月10日付

教育方針策定へ 沖縄大学院大
ドーファン氏 学長に決定

【東京】沖縄科学技術大学院大学の2012年秋の開学準備を進める沖縄科学技術研究基盤整備機構(OIST)は9日、初代学長予定者に米国スタンフォード大線形加速器センター(SLAC)名誉所長のジョナサン・M・ドーファン氏(62)を決定したと発表した。ノーベル賞受賞者らで構成する同大学設立委員会のメンバーとして教育方針などをまとめ、11年3月までに文部科学省に開学を申請後、正式に学長となる。

ドーファン氏は南アフリカ出身。素粒子物理学を専門とし、1976年に研究員として入ったSLACで准教授、教授を経て所長に就任。

SLACは素粒子物理の研究機関だったが、大学内の光子超速レーザー科学技術研究所、高度物質科学エックス線研究所などと一体化させ、多数の分野を研究する研究所に発展させた。

日本の物理学者、益川敏英氏、小林誠氏に同研究所の施設を提供することで、両氏の2008年のノーベル物理学賞受賞にも貢献している。

当初、設立委には学長にはノーベル賞受賞級をという意見があり、世界各国から160人の候補者をリストアップ。最終的に科学の知識、研究所運営の手腕が世界的に評価される同氏が適任とされた。

同日都内で会見したドーファン氏は「沖縄の自立に資する世界一の研究機関の実現に強い熱意を持ち、達成可能と信じている」と大学運営への決意を語った。

政府は8日、予算超過問題などを受けて経営改善を求めていたOISTに元内閣府地域主権戦略室参事官の高野修一氏を出向させ、事務局長に配置した。

引き続き支援

前原誠司沖縄担当相 沖縄の自立的発展、科学技術の発展を目的とした国家プロジェクトの実現に向け、引き続き支援を行いたい。

力強い一歩に

仲井真弘多知事 大学院大学の成功に向けた大きな力強い一歩。経験、ノウハウを生かし世界最高

水準の大学院大学をつくってほしい。

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