『愛媛新聞』2010年7月10日付
地域医療やりがい知って 愛媛大医学部講座
県と県市町振興協会が寄付し愛媛大医学部に設けている「地域医療学講座」で、医師不足に悩む地域で勤務する医師らと加戸守行知事による講義が9日、東温市志津川の医学部であり、医学部4年生約80人が生きがいを感じながら過疎地の医療現場で働く若手医師の声を聞いた。
地域医療学講座は、地域医療に必要な知識や技量を身に付けた医師の養成などを目的として2008年度に設置。期間は12年度までの5年間。西予市立野村病院で実習教育を行うなど学生に地域医療を体験する機会を提供している。
講義では、大洲市の河辺診療所に1人で赴任している依光展和医師(29)が症例を示しながら仕事内容を紹介。「地域に寄り添い高齢者を在宅で支えていくことは医師として非常にやりがいがある」と学生に語り掛けた