若手医師を支援 長崎大病院に「育成室」完成 故友廣氏の寄付金を活用『西日本新聞』2010年7月9日付

『西日本新聞』2010年7月9日付

若手医師を支援 長崎大病院に「育成室」完成 故友廣氏の寄付金を活用

長崎市の長崎大病院に、研修医や若手医師の技術向上を支援する「友廣記念医師育成室」が完成した。佐世保市出身の医師・故友廣嘉久氏の遺族からの寄付1億円を活用し、90種類以上の最新機器を備えたシミュレーションセンターを整備、今秋から地域の医師や看護師にも開放する。

寄付は昨年10月、友廣氏が設立した医療法人佐世保同仁会が「若手医師の育成に役立ててほしい」と申し出た。育成室はインターネット環境の整った研修医控室(276平方メートル)とシミュレーションセンター(約90平方メートル)からなる。無料英会話教室も開講した。

センターでは、コンピューターグラフィックスや人形を使って内視鏡手術や救急医療などの技術を実際に近い形で学ぶことができる。今後、県の基金も活用してさらに医療機器を増やし、教育プログラムを充実させて地元の医療従事者育成に役立てるという。

研修医1年目の小山正三朗さん(25)は「研修では手技を学ぶ機会が少ないため、ありがたいいろんな診療科に興味を持つきっかけにもなりそうです」と話していた。

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