GTS観光アートプロジェクト:スカイツリー-浅草一帯、新たな芸術発信地に『毎日新聞』東京版2010年6月3日付

『毎日新聞』東京版2010年6月3日付

GTS観光アートプロジェクト:スカイツリー-浅草一帯、新たな芸術発信地に 

◇東京芸大と台東・墨田区協力、まち全体をミュージアム化

墨田区で建設中の東京スカイツリーと、隅田川を挟む台東区の浅草までの一帯を新たな芸術の発信地にしようと、東京芸術大学と両区が協力して「GTS(芸大・台東・墨田)観光アートプロジェクト」をスタートさせた。スカイツリーが見える「ビューポイント」に美術作品を設置するなど、「地域のミュージアム化」で観光、芸術面での魅力を高めるのが目的で、同大の宮田亮平学長らが2日、会見した。

プロジェクトは今年から、スカイツリーが完成する12年度までの3年間実施する。「アート環境プロジェクト」と「国際アートプロジェクト」の二つが軸で、秋ごろから本格化する。宮田学長は会見で、「ふと、そこにあるものから喜びとときめきを感じられるものを実践していきたい」と話した。

アート環境プロジェクトでは、11月、各区2カ所の計4カ所のビューポイントに作品を設置する。

作品はスカイツリーなどを「借景」とした立体作品で、彫刻と建築など、異分野を専攻する教授や学生らが構成する四つのチームで、今後制作する。3年間で計12点を恒久設置する予定で、ほかにアートベンチなども制作される。

国際アートプロジェクトは浅草・東本願寺から東京スカイツリーまでに展覧会場を点在させ、「回遊美術館」とする試み。

地域の歴史をテーマにした芸術作品を屋内外に展示するほか、同大教員らによるコンサートや、小中学生らが描いた、スカイツリーを題材とした絵画の展示も予定している。【神足俊輔】

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