時事通信配信記事 2010年4月27日付
余剰金の確認怠る=大学などへの補助金-長妻厚労相
長妻昭厚生労働相は27日の閣議後の記者会見で、大学などの研究機関に交付した補助金について、余剰金の有無を確認する事後的作業を怠っていたケースが2002~08年度の7年間に計1930件あったとの自主点検結果を公表した。厚労省は今夏までに余剰額を確定して国庫に返還する方針。返還額は3億~5億円に上る見込み。
同省は、所管公益法人に対する補助金余剰額の確定手続きを怠っていたとして7日に会計検査院から改善を求められていた。厚労相は記者会見で「確定手続きを放置していたと言われても仕方ない」などと述べ、原因を調査した上で関係職員の処分も検討する考えを示した。