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独行法反対首都圏ネットワーク

☆国立大学独立行政法人化問題週報抄 No.108 2003.3.23 Ver 1 
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国立大学独立行政法人化問題週報抄 No.108 2003.3.23 Ver 1
        総目次:http://ac-net.org/wr/all.html
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--[wr-108 目次]-----------------------------------------------------
[108-1] 佐々木 毅東大総長「国立大学法人法案をめぐる動きについて」3/17
[108-2] 東京外国語大学外国語学部教授会から学長への要望書 2003.3.20
[108-2-1] 東京外国語大学外国語学部教授会の意見表明 2003.3.20
[108-3] 東京外国語大学大学院地域文化研究科の意見 2003.3.20
[108-4] 日本私大教連中央執行委員会声明 2003.3.17
[108-5] 大阪大学教職員組合 「国立大学法人法案」に反対する声明 2003.3.19
[108-6] 国立大学全体投票(レファレンダム)の予備的呼びかけ
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[108-a1] 藤田正一氏メッセージ3/20:Subject: イラク攻撃
[108-a2] 新世紀へようこそ 097 by 池澤夏樹 2003.3.20
[108-a3] Publicity No 574 3/20「単なる殺戮」の始まり
[108-a4] URGENT: Support Emergency UN General Assembly action for peace.
[108-a5] A CITIZENS' DECLARATION
[108-a6] 3/23 ブッシュ米政権のイラク攻撃と日本政府の加担に反対する数学者の集会
[108-b] 国立大学受験資格についての国立大学教職員署名運動の続報
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  このメールマガジン発刊は、国立大学の独立行政法人化の問題点を大学外の
方にも理解して頂くことを目的の一つとしていました。しかし、法案が国会に
提出され、短期間に可決される可能性も高い今、国立大学教官一人一人が、研
究と教育の当事者として、法案の是非を吟味し、その判断を社会に対し示せる
かどうか、というところに焦点が移っています。国立大学教官を読者に想定し
た内容が多くなるのは、こういう状況によるものです。ご了解ください。(編
集人)

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[108-1] 佐々木 毅東大総長「国立大学法人法案をめぐる動きについて」
        東京大学学内広報  2003年3月17日付特別号  国立大学法人法案

「・・・「概要」以来、一貫して議論になったのは、国立大学の設置者が国では
なく国立大学法人であるとされたことの意味及びその含意、国立大学法人に属す
る経営協議会が教育研究評議会(当初、多くの人々が国立大学に属するものと理
解した)よりも上位に立つのではないかという疑念、教授会を初めとする内部組
織が初めから全く言及されていないことへの不安(あるいは、学内の組織の多く
をできるだけ省令その他で規定して欲しいという要望)、独立行政法人通則法の
多くの準用個所が持つ具体的な意味内容の確認などであった。

「・・・また、法案発表後は、「概要」では学部、研究科、研究所などが省令で
規定されるとされていたにもかかわらず、それが法案段階で削除されたこととそ
の背景が議論の焦点に浮上した。つまり、大学内部のことは大学の判断に委ねる
べきであるという議論がこの削除の理由であったとされるが、それは大学に対す
る国の責任の軽減を企図するものではないかといったことが指摘された。更にこ
のように省令に規定されないというのであれば、こうした組織名は中期目標・計
画に書き込むことになるのかなど、この中期目標・計画作成作業とどう関係する
かといった点も新たな争点として指摘されている。

 これらはいわば国立大学法人法案に内在的な論点に止まり、膨大な数の関連
条文やその修正においてどのような制度設計が実際になされているかはなお検
討を要するところである。従って、今後更に多くの疑問や不安が出てくる可能
性は排除できない。こうした論点を明らかにすることは今後の法案審議との関
係においても、また、政省令の制定過程との関係においても依然として重要で
あり、決して、全てが決着したわけではない。従って、今後必要に応じて個々
の論点について国大協を通して、あるいは、本学として意思表示をしていくつ
もりである。・・・」

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[108-2]東京外国語大学外国語学部教授会から学長への要望書 2003年3月20日

「・・・私たちは、「法人法案」に対して危惧の念を抱く学長の立場を強く支
持するものですが、以下の点につき、国大協等においてなお一層ご尽力くださ
るよう要望するものです。

(1)東京外国語大学の学長として私たちの意見を尊重し、早急に国大協臨時
総会の開催に力を尽くし、また国大協臨時総会その他、できるだけ多くの場に
おいて私たちの意見を反映していただくよう要望いたします。

(2)「法案」は2月28日に始めて公表されました。全国の各大学において
「法案」についての十分な論議が可能となるよう、国大協理事会・総会等にお
いて最大限の努力を払っていただくよう要望いたします。」

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[108-2-1] 東京外国語大学外国語学部教授会の意見表明2003年3月20日

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[108-3] 東京外国語大学大学院地域文化研究科の意見2003年3月20日

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[108-4] 日本私大教連中央執行委員会声明 2003年3月17日
「日本の大学・高等教育の荒廃につながる国立大学法人法案ならびに関連法案
の廃案を求める声明」

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[108-5]大阪大学教職員組合 「国立大学法人法案」に反対する声明 2003.3.19

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[108-6] 国立大学全体投票(レファレンダム)の予備的呼びかけ

「国立大学法人法案が国会に提出され短期間に可決される可能性もあります。
適切な審議が行なわれるためには、教育と研究を実際に行なっている国立大学
教官の大多数の見解が偏りなく国会議員の方々に伝わることが重要です。

しかしながら、日常的には種々の卒直な意見交換はあっても、公的には国立大
学社会の大半が沈黙しているため「一部に反対はあるが大勢としては法人化政
策に前向き」と外からは見られています。少なくともマスメディアはそのよう
に報じているため、国立大学法人法案に批判的な国会議員も、強い意見を言え
ないようです。

沈黙の原因は、大多数の国立大学教官が、この問題について卒直な見解を明す
ることが困難な状況に置かれているところにあります。所属する組織の利益へ
の配慮、法人化の準備作業との整合性への配慮、また、意見表明に必要な準備
をする余裕がないこと、等々により、大半の国立大学教職員は実名での意見表
明ができないのです。

この沈黙を破るには無記名全体投票を実施し、実名での意見表明を困難にして
いる諸要因を弱めることが必要です。現在、国立大学教官有志で、全教官を対
象とした無記名電子投票の準備を進めています。結果の信頼性を高めるために
投票番号を配布し投票が一回しかできないようにしますが、投票番号と投票内
容の関係は記録しません(集計プログラムのソースを公表します)。

ご協力くださいます方は、以下に御連絡ください。

国立大学レファレンダム推進機構(仮称)連絡委員 辻下 徹
e-mail: tjst@ac-net.org
機構の仮サイト: http://ac-net.org/rfr/


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[108-a1] 藤田正一氏からのメッセージ:Subject: イラク攻撃
   Date: Thu, 20 Mar 2003 14:07:56 +0900
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「アメリカは本日、イラク時間で20日午前5時(日本時間同日午前11時)過
ぎからイラク攻撃を開始しました。

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる
戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する(日本国憲法第9条第1項)。この誓いは日本の外交政策
のあるべき姿を示したものに止まらず、世界の国と国との関係においてあるべき
姿を示したものだと思います。いま、戦争を始めようと言う国がある時、我が国
としてなすべきことは、戦争を止めさせる説得をすることです。戦争を支援する
等と言うことは憲法9条の精神を踏みにじる違法行為であると思います。

多くの罪のない人々が犠牲になる武力行使は許せません。私は本日午後6時アメ
リカ総領事館前に立つことで市民とともに米国と日本の政府とに抗議の意思表示
をするつもりです。

北海道大学副学長と言うポジションにある個人として 藤田正一」


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[108-a2] 新世紀へようこそ 097 by 池澤夏樹 2003.3.20  http://www.impala.jp/

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[108-a3] Publicity No 574 「単なる殺戮」の始まり【めでぃあ・オフノート】
    Date: Fri, 21 Mar 2003 01:29:10 +0900 (JST)

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[108-a4] URGENT: Support Emergency UN General Assembly action for peace.

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[108-a5] A CITIZENS' DECLARATION
       署名ページ: http://www.moveon.org/declaration/

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[108-a6] ブッシュ米政権のイラク攻撃と日本政府の加担に反対する数学者の集会

日 時: 3月23日 (日) 17:15-
場 所: 東大・駒場 数理棟 118号室
講 演: 17:15-18:15
    田浪亜央江さん「この人々を殺すのか?−反戦のための現地報告−」
討 論: 声明文の採択・読み上げなど
デ モ: 19:00- 駒場〜渋谷
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[108-b] 国立大学受験資格についての国立大学教職員の運動の続報
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#(呼びか人から国立大学教職員の賛同者1281名へのメッセージ。〆切は3月
25日です。賛同申込方法:

「追加の賛同者名簿は3月28日に文部科学省に提出する予定です。日程設定
のために電話をした際に、文部科学省の担当者黄地氏は賛同がどれだけ増えて
いるのかということを聞いてきました。そのことは、国立大学教職員の動向を
気にかけざるをえないことを示すものと思われます。

 特に下記の大学に関しては、いまだ一人も賛同されている方がいません。で
きるだけ多くの大学に広がっているということを示すためにも、下記の大学に
友人・知人のいらっしゃる方は、賛同の呼びかけをお願いします。

 室蘭工業大学、旭川医科大学、北見工業大学、群馬大学、東京商船大学、長
岡技術科学大学、政策研究大学院大学、富山医科薬科大学、福井大学、福井医
科大学、浜松医科大学、豊橋技術科学大学、北陸先端科学技術大学院大学、滋
賀医科大学、京都教育大学、京都工芸繊維大学、神戸商船大学、 奈良先端科
学技術大学院大学、島根医科大学、香川医科大学、高知医科大学、 佐賀医科
大学、大分医科大学、宮崎医科大学、鹿屋体育大学

  以上、どうかよろしくお願いします。
 
 水野直樹・駒込武」
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【発行の趣旨】国立大学行の政法人化問題を広い視野から考えるのに役立つと思
われる情報(主に新聞報道・オンライン資料・文献・講演会記録等)へのリンク
と抜粋を紹介。種々のML・検索サイト・大学関係サイト・読者からの情報等に
拠る。転送等歓迎。
【凡例】#(−−−)は発行者のコメント。・・・は省略した部分。
【関連サイト】http://ac-net.org/dgh/
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編集発行人:辻下 徹 e-mail: tjst@ac-net.org
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