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『北海道新聞』2002年5月21日付
教員養成 札幌・旭川に集約 道教大再編最終案を発表 人事、事務は本部直轄
道教育大の村山紀昭学長は21日、同大5分校再編の「最終案」を発表した。
5分校体制を廃止して学生募集などを本部直轄とし、教員養成課程を札幌、旭
川に集約、他の分校の機能を大幅に削減する。今後、学内の「将来計画特別委
員会」で本格論議に入るが、縮小対象となる各分校の反発が予想され、論議を
よぶと見られる。
村山学長が記者会見して明らかにした。同学長は昨年八月に、三つの再編私
案を学内に提示しており、今回の案は、三私案に対して各分校から出された対
案を取り入れ、一つにまとめた折衷案となっている。
分校は「キャンパス」と名称を改め、人事や事務機能は札幌の本部直轄とす
る。
「札幌」と「旭川」に小中学校の教員養成課程と大学院を集約する。一方、
「釧路」は小学校教員養成課程などとし、「函館」には教員免許取得を目的と
しない「新課程」を置く。ただし、「新課程」のうち、芸術とスポーツに関連
する課程については「『岩見沢』に置く可能性を検討する」(村山学長)とし
ている。
結論を出す時期について、村山学長は「明確に言えない」としているが、文
部科学省は、教員養成系大学の再編計画を本年度中にもまとめる方針で、道教
大を含む道内六単科大学の再編論議も進んでいることから、同学長は「今回は
ぎりぎりの案。学内論議を深め(分校体制再編の)筋道をつけたい」としてい
る。