『朝日新聞』和歌山版2010年4月6日付

「高評価へ努力」/国立大ランク付け


文部科学省による国立大学の評価で和歌山大が86大学中85位だったことについて、山本健慈学長は5日、「真摯(しんし)に受け止め、高い評価が定着するよう努める」との見解を発表した。

文科省による全国の国立大の教育研究内容に対する初めての総合的な評価は、3月下旬に明らかになった。今年度から国の予算交付額に差を付けるために、2004年4月の国立大学法人化から07年度までの4年間を評価した。

山本学長は「教育や研究成果の説明が不十分で、実際の成果に見合う評価が得られなかった」としている。評価方法については「地方大学に不利で改善が求められる」と指摘した。今後、教育や研究などの改革と持続的発展を目指すという。

山本学長はこの日あった入学式でも新入生に対し、「こうした評価を超える誇るべき業績があり、良い大学を作る努力をしているので、安心してください」と呼びかけた。(上田真美)