『朝日新聞』2010年4月6日付

「小規模」生かし、魅力富む大学に 滋賀大、佐和新学長会見


1日付で就任した滋賀大の佐和隆光・新学長(67)が2日、彦根市馬場1丁目の同大学で記者会見し、「経済と教育の2学部からなる小規模大学の特色を生かし、魅力と活力に富む大学にしたい」と抱負を述べた。学生に望むこととして「人生の貴重な4年間に、大学でしか学べないものを学んでほしい」と語った。

佐和学長は「国立大学の法人化は、大きい大学が有利になる側面があるが、任期中は『弱いものにも勝機あり』を身をもって示したい。2学部が十分に話し合い、大学としての一体感を醸成したい」と話した。

また、「滋賀県には琵琶湖の周りに13の大学がある。それぞれが特色を生かしつつ連携すれば、地域社会に素晴らしい貢献ができる」と、 他大学との連携に積極的な姿勢を示した。

佐和学長は和歌山県出身。京都大経済研究所教授、同所長などを歴任し、立命館大政策科学研究科教授を務めた。専門分野は計量経済学、環境経済学。