『読売新聞』2010年4月8日付

長岡技科大、「原子力安全」学部と院に(新潟)


長岡技術科学大(長岡市)は7日、2012年度入学者から大学院工学研究科原子力安全工学専攻、14年度から工学部原子力安全工学課程(=学科に相当)を、それぞれ設置する方針を明らかにした。

新原晧一学長によると、工学実務知識とコミュニケーション能力を兼備した、原子力発電システムの安全・保全技術者の育成を目指す。それぞれ学生30人程度の新規募集を検討しており、11年度には経過措置として新規募集を伴わない「原子力安全コース」の設置も検討している。

文科省によると、旧ソ連・チェルノブイリ原発事故(1986年)などの原子力施設の事故の影響で学生に不人気になったことなどから、1998年以来、国公立大では「原子」を冠した学科が無くなっていた。

長岡技科大は、「原子力発電所を持つ地域の大学としても、安全技術者の育成は必要で、世界に通用する人材を育てたい」としている。