『山陰中央新報』2010年4月6日付

「学生満足度向上と地域貢献」が柱 島根大が運営方針


島根大は5日、2010年度から6年間の運営方針を示す第2期中期目標・中期計画を発表した。計画の骨格は「学生満足度の向上」と「地域貢献」2本柱で、若手医師の島根県内定着策など75項目を盛り込んだ。

国立大学は04年度の独立行政法人化以降、6年ごとに中期目標・中期計画を作成。文部科学省が計画の達成度を評価、大学への運営交付金額を決めている。

04年度から6年間の第1期では教育、研究、地域連携、国際貢献を掲げ、214項目の具体策を網羅したが、今回の第2期では内容を絞り込んだ。山本広基学長は「教育に力点を置き、島根大らしさを見せたい。地方大学としての存在も明確にする」と説明した。

地域貢献の具体策の1つ医師定着策は、医学部の地域枠推薦で入った医学生について、年10人程度を対象に実習など実施。地域医療を志す人材育成に傾注する。

学生満足度の向上のうち教育の質向上では、総合理工学部の大学院生らが学部新入生の学業や学生生活をアドバイスする「メンター制度」など、学生支援策充実などに取り組む。