『中日新聞』静岡版2010年4月2日付

静大に就職支援組織 1年後めどに伊東新学長が構想


静岡大学の新学長に就任した伊東幸宏氏(52)が1日、静岡市駿河区の同大で記者会見し、1年後にも学生の就職を支援する「キャリアセンター」(仮称)を設立する考えを明らかにした。

伊東学長は会見で、同センターについて「学生の就職を『点』ではなく、入学から卒業までの『線』で支援できるようにしたい」と構想を説明した。

静大のあり方について「人を大切にする大学でありたい」と述べ未来創世の拠点化、世界トップレベルの研究力養成、国際化と多様性への対応などに取り組む考えを示した。法科大学院の評価機関「大学評価・学位授与機構」が、静大法科大学院の教育内容に問題がある「不適合」としたことについては「ただちに改善した」と説明した。

伊東氏は東京都出身で、早稲田大大学院理工学研究科博士後期課程修了。静大工学部の助教授に就き、情報学部教授、情報学部長などを歴任した。任期は1日から3年間。 (美細津仁志)