『秋田魁新報』2010年4月1日付

秋田大に新施設完成 産学官の共同研究拠点に


科学技術分野の人材育成と産業活性化を目指す産学官の共同研究拠点「ベンチャーインキュベーションセンター」など、秋田大(吉村昇学長)が学内に整備を進めてきた5施設が完成した。

2階建てのセンターは同大手形キャンパスの南西側に設置。1階は同大だけでなく、県立大や秋田高専など学外の研究者が企業などと資源・環境・リサイクル分野の共同研究を行う場として開放する。2階は秋田大の産学官共同研究の実施拠点とする。

同大は、科学技術振興機構(JST)の助成によりセンター隣接地に学外の研究員も利用できる産学官共同研究の拠点施設を設置する予定だったが、政権交代で「箱もの予算」が凍結されたため、同大が独自に建設を進めていたセンターの一部を学外の研究者に開放することを決めた。

研究設備は全額JSTの補助(6億7千万円)で2010年度中に整備される。現在は入札に取り掛かる段階。設備が整い次第、研究を開始できるようにする。