『朝日新聞』2010年4月1日付

「不適合」評価に静大「もう改善」 法科大学院めぐり 静岡


教育内容を評価する認証機関「大学評価・学位授与機構」が静岡大学法科大学院を「不適合」と評価したことについて、同大側は評価を受け入れ、すでに改善措置を取っているとしている。一方で、「『不適合』 という言葉が独り歩きするのが怖い」と困惑している。

同法科大学院の田中克志法務研究科長によると、評価対象54項目のうち、最終年次の登録単位数上限が基準を超えていることや、一部の学生が必修科目を取らずに進級できていた制度などに改善を指示された。 1月までに改善は終わり、追評価を受ける予定という。田中教授は、認証制度については「基準を一つでも満たさないとすぐ『不適合』とするのは問題。項目に軽重をつけて評価して欲しい」と話した。