『読売新聞』宮崎版2010年3月31日付

新外来診療棟が完成 宮崎大医学部付属病院


宮崎市の宮崎大医学部付属病院に新しい外来診療棟が完成し、30日、報道機関に公開された。現在の病院棟から医療機器やコンピューターを移し、外来患者の診察室への誘導などを確認したうえで、5月6日から診察を開始する。

老朽化が進んでいるため、同大では2006年度から7年計画で施設を整備している。新しい棟は、現病院棟の北側に08年12月から建設。鉄筋コンクリート3階建てで、総工費は約25億円。

旧診療棟では、診察室がカーテンで仕切られている所があったが、新しい棟は約120部屋すべてを個室化した。現在は7階建てで、階が分かれている科があるため、同じ科は同じ階に集めた。

一方、「第1内科」「第2外科」など数字で示していた各科を、「腎臓内科」「循環器内科」など臓器の名称に改める。診察はこれまで通り午前9時から始めるが、採血と採尿を午前8時から行うことで、患者が検査を済ませ、速やかに診察を受けられるよう配慮した。

同病院の高崎真弓院長は「診察室を個室化したことで、患者のプライバシーにも配慮できる。看護師らを増やし、態勢も強化したい」と話している。