『中国新聞』2010年3月28日付

広島大病院が臨時ボーナス


広島大は、大学病院(広島市南区)の医科、歯科の診療従事者約700人に最高100万円、総額約1億4千万円の臨時ボーナスを出す。「病院の経営状態は良好で、処遇改善で士気を高めたい」との狙いで、文部科学省によると全国の国立大学病院では初めて。支給は今回限りで、29日を予定している。

ボーナスの名称は「大学病院診療基盤貢献手当」。医科の教授100万円を最高に、准教授や休日・夜間診療医師たちにも57万〜8万円を支給する。

歯科は教授10万円で、他は役職に応じて6万〜1万円。医科に比べ10分の1から8分の1の水準は、診療費用請求総額を医療従事者数で割って決めた。医科、歯科とも事務職は対象外とした。

手当は大学病院から求めがあり、今月中旬の大学経営協議会で承認された。越智光夫病院長は取材に対し「35歳モデルの給与は国の機関の医療職に比べると約7割。広島大学病院の単年度収支は黒字なので、労に報いたい」と話していた。