『朝日新聞』福島版2010年3月18日付

今野学長が思い語る


●福島大退職前に記念講演

今年度限りで退職する福島大の今野順夫学長が17日、「福島大学とともに歩んで」と題して記念講演をした。1982年に教育学部助教授として赴任して以来、27年半の同大での研究生活や大学運営の思い出を振り返った。

今野学長は行政社会学部長や副学長などを経て、06年4月に学長に就任。理工系の充実など総合大学化を進め、「教育重視の人材育成」を掲げた大学運営に取り組んできた。地元企業や自治体と協力協定を次々と結んだり、研究面での学内外の連携を深める「プロジェクト研究所」を創設したり、特色ある大学づくりに努めてきたことを報告。「地域社会にとって存在感のある大学、地域から頼りにされ、愛される大学でなければならない」と学長として心がけてきた思いを述べた。