共同通信配信記事 2010年3月20日付

科学技術めぐり大阪でミーティング 「研究費や若手ポストを」


川端達夫科学技術担当相と政府の総合科学技術会議の有識者議員による「科学技術政策ミーティング」が20日、大阪市内で開かれ、関西の大学、財界関係者らと人材育成や産学官の連携について意見交換した。

出席者からは「研究開発関連の予算が外国と比べて減少している」「人材育成の観点から、研究費や若手研究者のポストを確保する努力を」などの国への指摘や注文が相次いだ。

一方、有識者議員からは「若手に予算を配分するだけでなく、公正な競争を」「大学などで、即戦力を養成する教育が足りないのではないか」との意見が出た。

同種会合が東京以外で開かれるのは初。川端科学技術担当相は「いろいろな知恵と技術を使って日本を元気にするため、地方の意見を政策に生かしたい」と強調。参加した平松邦夫大阪市長は「東京への一極集中が進む中で大阪が持つエネルギーを活用してほしい」と述べた。