共同通信配信記事 2010年3月18日付

大学生の生活費8年間で3割減 仕送り伸びずに切り詰め


大学生(夜間部を除く)の2008年度の年間平均生活費は68万円で、ピークだった00年度の94万円から約3割減少したことが18日、日本学生支援機構の調査で分かった。不況の影響で仕送りや小遣いなどの収入が伸びない中、生活費の切り詰めを迫られている学生の姿が浮かんだ。

調査は、国公私立の大学生、短大生、大学院生を対象に隔年で実施し、約4万1千人が回答。うち大学生の内訳は自宅生54%、下宿生46%。大学生の生活費は、02年度86万円、04年度77万円、06年度72万円と4回連続で減少した。

08年度の生活費の内訳は住居・光熱費が21万円で前回の06年度より3万円減。続いて食費が18万円(同1万円減)、インターネット利用経費などの娯楽・嗜好費14万円(同1万円増)、携帯電話の通話料金や洋服代など、その他の日常費は11万円(同1万円減)―などだった。

授業料や通学費などの「学費」は118万円で、1968年度の調査開始から一貫して増加。