『山形新聞』2010年3月14日付

山形大が創立60周年式典 さらなる発展誓い合う


山形大(結城章夫学長)の創立60周年記念式典が13日、山形市のパレスグランデールで行われた。結城学長が「還暦を迎え、地域に根差し世界を目指すをモットーに次のステージへと進化していきたい」と述べるなど、さらなる発展を誓い合った。

同大は1949(昭和24)年、旧制の山形高等学校、山形師範学校、米沢工業専門学校、県立農林専門学校などを母体に発足した。式典で結城学長は「地域にしっかりと根差した優れた教育を実践し、地域に貢献していきたい。また、東北地方における国際交流拠点としての機能を高め、グローバル化時代に活躍できる人材も育てていく」とあいさつ。坂田東一文部科学事務次官、吉村美栄子知事、山形新聞・山形放送相談役の相馬健一同大校友会長が「一層の発展に期待したい」などと祝辞を述べた。

続いて、60周年を記念して制定した大学歌を学生らが合唱し、披露。作詞は同大地域教育文化学部地域教育学科4年の石先麻美さんと難波千鶴さんで、作曲はエイベックス・エンタテイメントの大谷靖夫さん。大谷さんは「山形の風土が織り込まれた歌詞。愛着を持ってもらえればうれしい」などと語った。

式典には県内外の関係者のほか、中国ハルビン工業大学長ら海外の交流大学の関係者も出席。記念講演では、ノーベル物理学賞受賞者の小林誠高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授が「研究生活を振り返って」と題し、研究成果などを語った。