共同通信配信記事 2010年3月10日付

京大が授業料免除を拡大 半額7百人増、不況に配慮


京都大は10日、経済的に困窮している学生を支援するための2010年度の授業料免除枠を、09年度より7千万円分拡大、半額免除の学生を前期、後期合わせ延べ約700人増やすと発表した。

大学によると、授業料は年53万5800円(法科大学院は80万4千円)。09年度に全額または半額免除された学生は延べ4646人で、計約7億4千万円分だった。景気低迷などの影響で申請者はここ数年増加傾向にあり、09年度は延べ5309人が申請した。

免除による減収は09年度の場合、国からの交付金約7億1千万円と大学支出の3千万円で補てん。10年度の交付金はほぼ同額だが、大学の支出を1億円に増額する。

免除の対象は学部の学生から博士課程の大学院生まで。成績や保護者の収入を勘案して選考する。西村周三副学長は「学生にはアルバイトを少しでも減らして勉学に専念してもらいたい」としている。