『日本経済新聞』四国版2010年3月10日付

高知工科大が新学部を 永国寺キャンパス検討会が提言


県立の高知女子大学と高知短期大学が使う永国寺キャンパス(高知市)の改革を検討する同キャンパス検討会は9日、経済・経営系の学部の新設を柱とする報告書を県に提出した。検討会の西山昌男委員長(高知商工会議所会頭)が尾崎正直知事に手渡した。知事は「できる限り早く設置できるよう努力を重ねる」と述べた。

報告書は県内高校生の進学先拡大と大学進学率向上のため、経済・経営系の社会科学系学部の設置を提言。公立大学法人である高知工科大学(香美市)のマネジメント学部を改組拡充して設置する構想をまとめた。

新学部の定員は経済・経営系とも1学年100人。経済系は地域活性化論や公共政策など、経営系は企業経営論やブランドマネジメントを学ぶ。大学院を設けるとともに、土・日曜や夜間に開講する社会人教育も実施する。

検討会は大学の学長ら幹部、民間代表などで構成、2008年12月から審議を重ねてきた。