『読売新聞』2010年3月9日付

島根大、企業に研究員を派遣へ…経済団体と懇談


島根大と県内の主要な経済団体との懇談会が松江市内のホテルで開かれた。県商工会議所連合会、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、島根経済同友会の4団体の幹部ら11人が出席。学内の研究員を企業に派遣する事業など、産学協同の取り組みを積極的に進めていくことを確認した。

同大学が、地元経済界の意見を聞き、大学運営に生かそうと2007年度から開き、3回目。今回は2月24日にあり、大学側からは山本広基学長ら8人が出席した。

冒頭、山本学長は「(今回の)意見を反映し、地域貢献に取り組みたい」とあいさつ。大学側が、地元企業や自治体などとの連携を目的に「地域貢献推進室」を09年7月に設置したことなどを報告した。

今後の取り組みとして、博士課程を修了した研究員を「科学技術相談」などの目的で、県内の企業に派遣し、今後の共同研究につなげる事業に取り組むことも提案した。

団体側からは、原発の安全管理や送電システムの研究の推進や、松江市在住の技術者が開発したプログラミング言語「Ruby(ルビー)」の活用を求める意見などが出た。