『毎日新聞』和歌山版2010年2月20日付

地域連携推進協定:地域活性化で連携 和歌山市と和歌山大が締結


和歌山市と和歌山大は19日、地域連携推進協定を締結した。04年3月に「連携・協力に関する覚書」を既に交わしており、地域活性化で連携をさらに推進しようと結んだ。

和歌山市本町2のフォルテワジマ内の同大サテライトで、大橋建一市長と山本健慈学長が協定書に調印した。協定に基づき協議会を開設し、学生インターンシップの拡大▽人事交流▽共同事業による施設の相互利用▽行政課題の解決に協力▽市民向け事業での協力−−の5項目で連携する。手始めに10年度から図書館司書の人事交流を実施する方針だ。

調印式後の会見で、大橋市長は「学生がまちで市民と触れあい、生きた学問を身につけてほしい。次世代を育成するには大学との連携がなくてはできない」と述べた。山本学長は「和歌山大学は教育研究を軸とするが、地域に責任を持って参加する事業体でありたい。人と情報の交流をコンセプトに相互の発展ができれば」と語った。【安藤龍朗】