時事通信配信記事 2010年2月22日付

学力育成に東北大と連携=仙台市


仙台市は19日、「確かな学力の育成」実現のための研究プロジェクト推進に向けて、東北大学と連携協定を結んだ。学習意欲向上を目的に、子どもの意欲を脳科学や心理学の観点から科学的に分析、定量化。将来的には、どうすればやる気が引き出せるか、どの時点で失われるかなどを客観的に把握し、教育現場への活用を目指す。

研究では、アンケートなどにより、こどもの学習意欲を数値化。当初は小中学校が対象で、参加校数などは未定。将来的には幼児や高校生などにも広げていくという。

東北大学の脳科学研究者、川島隆太教授が中心となり、10人程度で構成されるプロジェクト委員会を設置。3月に初会合を開く。

市教育局は「学習意欲が大切といわれながら、分析評価はなされてこなかった。この連携協力が子どもの未来につながるよう期待する」としている。