『西日本新聞』2010年2月20日付

荒尾市民病院 医師の派遣円滑化目的に 「熊大に寄付講座を」


荒尾市民病院あり方検討会(会長・小野友道熊本保健科学大学長)は19日、経営健全化に向けた提言書を前畑淳治市長に提出した。提言書では、熊本大医学部付属病院の寄付講座制度を活用して、同大から市民病院に医師を派遣してもらうことなどを求めている。

寄付講座は、自治体や企業からの寄付金で開設する研究目的の講座。同検討会は「荒尾市の寄付金で講座を開き、市民病院を、研究と診療の場として提供すれば、熊大から医師を派遣してもらえる」としている。

提言書では、このほか人件費削減のために能率給制度の導入も求めている。

前畑市長は「提言書の内容を最大限尊重して健全運営に努め、地域に愛される病院にしていきたい」と述べた。