『読売新聞』2010年2月16日付

教員養成課程改革に向け情報収集 文科政務官が鳴門教育大を視察


高井美穂・文部科学政務官が15日、大学の教員養成課程改革に向けた情報収集などのため、鳴門教育大を視察し、同大が2年前に開設した教職大学院の学生らと意見交換した。

高井氏は政務官就任後、同大を視察したのは初めて。同大学院の学生は、現場を経験してから改めて学んでいる教師も多く、意見交換には現職教員の院生7人が参加。国際協力機構(JICA)との協力で同大が受け入れているアフガニスタンの教員16人とも懇談した。

民主党は昨年の衆院選で、教員養成課程の6年制化を公約にし、同省でも議論が始まっている。一方、同大学院は、定員50人に1期生は36人(うち現職教員33人)、2期生は47人(同37人)と定員割れが続き、今月、同省から改善を指摘された。

高井氏は「現場の声を聞けて非常に有意義だった。(定員割れは)大学卒業後にさらに2年間学ぶのが、経済的に苦しいからかもしれない。むしろ10年、20年たってから勉強したいという現場のニーズも感じられた」などと話した。