『中国新聞』2010年2月2日付

広島大病院診療棟を着工


広島大は1日、広島市南区の同大病院に新設する診療棟を着工した。屋上・壁面の緑化や自然採光などを取り入れた「グリーン・ホスピタル」が特色。非常時に同病院の1週間分の給水が可能な防災施設となる。完成は2013年6月の予定。

入院棟南側の建設地で安全祈願祭があり、浅原利正学長や越智光夫病院長たち大学関係者と工事関係者の計約60人が出席した。

診療棟は地上5階地下1階建てで、延べ床面積は3万8560平方メートル。建設費は約122億円。1〜3階に大半の診療科を集め、4階に手術センター、5階に緩和ケア外来やスポーツ医科学センターを置く。屋上には太陽光発電パネルを並べるほか、雨水をトイレ洗浄水に再利用する。免震装置も備え、阪神大震災クラスの地震にも対応できる。