『信濃毎日新聞』2010年2月4日付

新理事に神沢キッセイコムテック社長 信大、初の民間登用


信大(本部・松本市)は3日、情報システム開発を手掛けるキッセイコムテック(松本市)の神沢鋭二社長(53)を、今月1日付で特命戦略担当の非常勤理事に任命したと発表した。信大が民間理事を登用するのは初めて。今後、学内の情報システム統合などについて助言を受ける。任期は2年。

神沢氏は社長在職のまま、週に1日程度勤務し、大学の情報システムを管理する「信大総合情報センター」などと連携して業務に当たる。3日、本部で記者会見した同氏は、学内の情報システムの効率化や迅速化を進め、財務戦略に結び付けた形で活用していく意向を示した。

山沢清人学長は「(大学)経営にも資するような情報システムをつくり上げていく」と述べ、現在は人事、財務、学務などの業務や学部別となっているデータベースの統合などに神沢氏のノウハウを生かすことを期待した。

神沢氏は慶応大商学部卒業後、八十二銀行(長野市)を経て、1986年にキッセイ薬品工業(松本市)子会社のキッセイコムテックに入社。94年5月から同社社長。