『読売新聞』2010年1月31日付

入学金と月10万円貸与 宮崎県が医学部奨学生募集


宮崎大医学部が2010年度の一般入試で、前期日程の定員を5人増やして55人としたことに伴い、宮崎県は、県内の受験生を対象とした奨学金「県医師修学資金」を希望する学生5人を募集する。推薦入試を合わせると、修学資金の枠が10人に広がるため、県は医師を目指す県内の若者に利用を呼びかけている。

修学資金は月10万円と入学金の28万2000円で、貸与期間と同じだけ県が指定する辺地の公立病院や小児科などに勤務することが条件。例えば、最長の貸与期間の6年間借りた場合には、医師免許取得から12年以内に計6年間勤めればよい。

条件通りに勤務すれば返済を免除されるが、勤務しない場合には年10%の利息分と共に一括返済しなければならない。県は長崎大医学部にも同様の修学資金を設け、県出身者2人を募っている。

県医療薬務課は「制度を利用した学生が県内に勤務することで地域医療への関心や人脈を広げ、将来的にも宮崎で働くことにつながれば」としている。問い合わせは同課(0985・26・7055)へ。